- ごう
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ごう【剛・豪】〔古くは「こう」〕強く勇ましい・こと(さま)。⇔ 柔「~の者」「柔よく~を制す」「精神の~なる今に赫たり/明六雑誌 36」IIごう【号】※一※ (名)(1)画家・文人・学者などが, 本名のほかにつける名。 雅号。(2)雑誌など, 定期的に発行されるもののそれぞれ。
「次の~で完結する」
(3)活字の大きさの単位。→ 号数活字(4)カンバスの大きさを表す単位。 〇号が最小で, 写真のキャビネ判よりやや大きいもの。※二※ (接尾)(1)助数詞。 雑誌など, 定期的に発行されるものや, 順序のあるものについて, 順を追って数えるのに用いる。「三~で廃刊になった」「一~車と二~車は禁煙車」
(2)列車・船・飛行機・動物などの名に付けて用いる。III「ひかり~」
ごう【合】※一※ (名)(1)尺貫法における体積の単位。 升の一〇分の一。 一〇勺(シヤク)で一合。 明治の尺貫法では1.8039デシリットル。→ 升(2)面積の単位。 坪または歩の一〇分の一。 約0.3306平方メートル。→ 坪(3)登山路の概略を示す単位。 頂上までを険阻の度を目安として一〇合に分ける。「八~目」
(4)和船で, 帆の張り加減の度合をいう語。 帆を一杯に張るのを一升とし, 半ばに張るのを五合という。(5)太陽と惑星との黄経が等しくなる時刻およびその現象。 内惑星(水星および金星)については, 太陽に対して内側にある時を内合, 外側にある時を外合という。 会合。→ 衝(6)〔哲〕 正・反・合の一。 「総合{(2)}」に同じ。※二※ (接尾)助数詞。(1)箱などふたのあるものを数えるのに用いる。「黒き皮籠三~/方丈記」
(2)戦いや試合の回数を数えるのに用いる。IV「戦いを交えること一, 二~」
ごう【業】(1)〔仏〕〔梵 karman〕身体・言語・心による人間の働き・行為。 行為は必ずその結果をもたらし, また現在の事態は必ずそれを生む行為を過去に持っているとする思想は, インド思想に広く見られる。 カルマ。 羯磨(カツマ)。⇔ 果報(2)人が担っている運命や制約。 主に悪運をいう。「~が深い」
~が煮・えるいらいらする。 しゃくにさわる。 業が煎(イ)れる。 業が湧(ワ)く。~を曝(サラ)・す前世の業によって, その世で恥をさらす。~を煮や・す思うように事が運ばずいらだつ。Vごう【毫】〔細い毛の意〕(1)きわめてわずか。 ほんの少し。→ 毫も(2)尺度・量目などの単位。 釐(リ)の一〇分の一。 毛(モウ)。(3)筆の穂先。VIごう【濠・壕】土を掘って作ったみぞ。 また, 城の周囲に設けた堀。〔水をたたえたものを「濠」, 水のないものを「壕」として区別する〕
Japanese explanatory dictionaries. 2013.